フィヨルドランドペンギン

学名:Eudyptes pachyrhynchus

和名:(別名)キマユペンギン

英名:Fiordland Penguin

フィヨルドランドペンギン(学名:Eudyptes pachyrhynchus)は、ペンギン目ペンギン科に分類される鳥類の一種。

フィヨルドランドペンギン

形態

体長約60~70センチメートル。頭にある黄色い飾り羽が特徴で、それぞれ形が違い、互いを見分ける大切な目印となっている。先住民のマオリの人々はこのペンギンを森の妖精と呼んでいた。他のペンギンよりも一回り大きな足で木の上や石ころがある森を器用に歩く。

分布

ニュージーランド南西部フィヨルドランド及びスチュアート島沿岸にのみ生息する。

生態

夏の間、海でオスとメスは別々に行動し、餌となるイカや魚を追っているが、南半球では真冬の7月に繁殖の為、森に来る。オスはメスより先に上陸して森の奥の洞窟や大きな木の根本に巣を作る。後から上陸するメスは鳴き声で森の中でも自分の位置を教え、オスも鳴き声で巣の場所を教える。繁殖のできるおよそ10年の間、つがいの相手をほとんど変えることはなく、毎年同じ相手と繁殖を行う。森にはおよそ4ヶ月棲み、子育てをする。

雛が小さい間は、オスが何も食べずにひたすら守り続ける。餌をとるのはメスの役目で、メスは森と海の間を忙しく往復する。雛が2羽以上いる場合、生き残る為の競争が始まる。メスは1羽の雛が育つ餌の量しか運ぶことができず、雛同士で餌の取り合いとなるからである。

また、フィヨルドランドでは冬から春にかけて天候が不安定で激しい雨が降り注ぐ。雛の羽毛にはまだ雨を弾く力がないことから洞窟の巣の中に雨が流れ込み、卵が雨水に浸かり冷たくなって孵化できなかったり、逃げ遅れた雛が溺れ死ぬこともある。

春になると子育てを終えたオスとメスは、雛と別行動をとり、自分たちが食べる為に海に戻る。生長した雛は本能で海に向かう。