飼育について

ペンギンは各地の動物園・水族館で見ることができる。特に日本は、かつて捕鯨船団が各種ペンギンを捕獲して連れ帰り、元来より漁業が盛んであるため餌となる魚類が容易に手に入るので飼育し易く、その後繁殖技術が進んだこともあり、現在世界で飼われているペンギンの1/4が日本にいると言われる程になっている。

あまり知られていないが、日中国交正常化に際しジャイアントパンダが中国より送られてきたお礼として、ニホンカモシカとともにケープペンギンが日本から中国に送られたという事例がある。これは前述のように、日本では当時既にペンギンの飼育体系が確立していたが、当時の中国は飼育事例がなかったことによるものである。

南極・亜南極のペンギンの飼育には低温にする設備が必要だが、フンボルトペンギン・マゼランペンギン・ケープペンギンなどの温帯ペンギンは、地方によっては屋外飼育も可能である。彼らはむしろ氷雪を好まず、イギリスのエジンバラ動物園、日本でも掛川花鳥園などで冬季はストーブにあたる風景が見られる。にもかかわらず近年までその飼育場所は、日本の場合南極の氷山をモチーフにした白塗りのコンクリートの小山をバックとすることが多かった。